2006年 05月 09日
■日本列島、皆傑ぞろぞろ |
このゴールデンウイークに、小金井公園を中央会場として第11回東京国際スリーデーマーチが開催されたらしい。(「らしい」というのは、目撃したわけでも参加したわけでもなく、地元でポスターを見ただけということだ。)
いくつものコースが用意されて、3日間にわたり多摩・武蔵野地域を各2キロ〜40キロ歩く。参加費2000円。認定証、完歩賞、記念品、オリジナルグッズ、ホテル斡旋……と周到で至れり尽くせりの組織的運営ぶりだ。チラシにはこうある。
「自然と健康とロマンを求め、仲間との出会いふれあいを、世代を越えて楽しみながら、みんなで歩く国際祭典であって、順位や記録を競い合う大会ではありません」
──ふむ、ふむ。身体がかゆくなる。どこかおかしい。何かがちがう。何となくうさんくさい。なぜだろう?
ウォーキングは年々隆盛で、協会・団体・企業・グループなどさまざまな組織が活動、列島各地で頻繁になんとかウォークとか歩こう会が催されている。結構なことではある。
先年、「美しい日本の歩きたくなるみち」選定というイベントがあり、全国から2400件を超える応募があった。これを学識経験者・理事・社長らからなる推薦会議で吟味して500コースにしぼった。結果は出版物として市販されている(らしい)。(それにしても、わが土手のコースを推薦応募なんかしないでよかった。)
このイベントに関連して、こちらも500以上の応募作詞の中から「歩きたくなる歌」が決まった(そうだ)。
──おい、おい。余計なお節介、いらぬお世話だよ。どうもおかしい。何となくうろんな感じがする。なぜだろう?
けさの新聞は「中高年危険! 2000万人が内臓脂肪症候群」とトップで報じている。そういう顕著な傾向と、生活習慣病対策としてウォーキングなどの軽い運動が効果的などとはわかりきったことなのだが、たしかに血なまぐさい事件に優先するだけの報道価値はある。そう。わかっちゃいるけれど、おっくうだったり忙しかったりで運動不足になる事情はよくわかる。だから、連休に海外旅行の計画がなく、帰省や家族サービスの必要もない人なら、金もかからず健康的な「歩き大会」に参加するのはよいことだ。
それなのに──オレは何をからんでいるんだろう。他人さまの行動をとやかくいうのは無用だし、失礼だ。イヤなら参加しなければいいだけのことじゃないか。
私は定年まで会社勤めをしたくせに、他人の音頭で動くのがイヤで集団行動が大嫌いだ。人文字などのマスゲームを見ると生理的嫌悪を感じるたちなのだ。だからメーデーに参加したことは一度もない。ウォーキングの行列にまじって「歩きたくなる歌」を歌うなんて、考えただけでもぞっとする。
といっても、行列して歩く人々を(尊敬もしないが)軽蔑するつもりはない。その背後にいる自分では歩きもしない人間、それら思惑がらみやお節介焼きの存在にひっかかるのだ。だって、日本中を、アリかムカデの行列みたいにぞろぞろ歩く光景なんて、気持ち悪いし、美しくないじゃないか。
もちろん、こんな場で、こんなことをぐずぐず言ってもしようがない。それどころかわざわざ自らの偏狭ぶりをさらして、数少ない訪問者に「つき合いにくいイヤなヤツ」と思われるのが落ちだろう。それを承知で言いたいのは“歩くこと”はヒトの原点であり個人的行動であるということ。その真意をカテゴリ7「保健体育の時間」「みんなで歩こう」ではなく に書いているので、立ち寄っていただければ幸いです。
いくつものコースが用意されて、3日間にわたり多摩・武蔵野地域を各2キロ〜40キロ歩く。参加費2000円。認定証、完歩賞、記念品、オリジナルグッズ、ホテル斡旋……と周到で至れり尽くせりの組織的運営ぶりだ。チラシにはこうある。
「自然と健康とロマンを求め、仲間との出会いふれあいを、世代を越えて楽しみながら、みんなで歩く国際祭典であって、順位や記録を競い合う大会ではありません」
──ふむ、ふむ。身体がかゆくなる。どこかおかしい。何かがちがう。何となくうさんくさい。なぜだろう?
ウォーキングは年々隆盛で、協会・団体・企業・グループなどさまざまな組織が活動、列島各地で頻繁になんとかウォークとか歩こう会が催されている。結構なことではある。
先年、「美しい日本の歩きたくなるみち」選定というイベントがあり、全国から2400件を超える応募があった。これを学識経験者・理事・社長らからなる推薦会議で吟味して500コースにしぼった。結果は出版物として市販されている(らしい)。(それにしても、わが土手のコースを推薦応募なんかしないでよかった。)
このイベントに関連して、こちらも500以上の応募作詞の中から「歩きたくなる歌」が決まった(そうだ)。
──おい、おい。余計なお節介、いらぬお世話だよ。どうもおかしい。何となくうろんな感じがする。なぜだろう?
けさの新聞は「中高年危険! 2000万人が内臓脂肪症候群」とトップで報じている。そういう顕著な傾向と、生活習慣病対策としてウォーキングなどの軽い運動が効果的などとはわかりきったことなのだが、たしかに血なまぐさい事件に優先するだけの報道価値はある。そう。わかっちゃいるけれど、おっくうだったり忙しかったりで運動不足になる事情はよくわかる。だから、連休に海外旅行の計画がなく、帰省や家族サービスの必要もない人なら、金もかからず健康的な「歩き大会」に参加するのはよいことだ。
それなのに──オレは何をからんでいるんだろう。他人さまの行動をとやかくいうのは無用だし、失礼だ。イヤなら参加しなければいいだけのことじゃないか。
私は定年まで会社勤めをしたくせに、他人の音頭で動くのがイヤで集団行動が大嫌いだ。人文字などのマスゲームを見ると生理的嫌悪を感じるたちなのだ。だからメーデーに参加したことは一度もない。ウォーキングの行列にまじって「歩きたくなる歌」を歌うなんて、考えただけでもぞっとする。
といっても、行列して歩く人々を(尊敬もしないが)軽蔑するつもりはない。その背後にいる自分では歩きもしない人間、それら思惑がらみやお節介焼きの存在にひっかかるのだ。だって、日本中を、アリかムカデの行列みたいにぞろぞろ歩く光景なんて、気持ち悪いし、美しくないじゃないか。
もちろん、こんな場で、こんなことをぐずぐず言ってもしようがない。それどころかわざわざ自らの偏狭ぶりをさらして、数少ない訪問者に「つき合いにくいイヤなヤツ」と思われるのが落ちだろう。それを承知で言いたいのは“歩くこと”はヒトの原点であり個人的行動であるということ。その真意をカテゴリ7「保健体育の時間」「みんなで歩こう」ではなく に書いているので、立ち寄っていただければ幸いです。
by knaito57
| 2006-05-09 14:01
| ■ときどき日記
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